安田学園の特色は、教育目標である「自学創造」を実現していく学習スタイルにある。自ら考え、学ぶ力を伸ばす授業と、課題を追究する教科外学習の両面から、総合的学力を形成する多彩なプログラムを用意。そのベースとなっているのが、中学1年から高校2年までの「学び力伸長システム」だ。

中でも、自学自習の方法を学ぶ「学習法体得授業」は安田学園独自の授業だ。英語と数学について、通常の授業で予習と復習の仕方を指導。特に、中学1年の4月から2学期半ばまでは2時間連続の特別な時間割を8回設定し、早い段階で学習習慣を身につけていく。

この授業を進化させた「学習法体得合宿」では、中学1〜3年の全員が小教室で授業を受け、大教室で予習・復習を行う。さらに、高校1年では学習合宿として自分の学習計画に基づき、3泊4日で独習。自学力を磨き上げていく。

その自学力を基に、高校2年3学期から3年にかけて、第一志望大学の進学に向けてハイレベルな進学力を実現していく。広報本部長の礒正樹教諭は、安田学園の特徴である、学校完結型の学習環境について次のように説明する。

「近年、双方向のアクティブラーニング型授業に注目が集まっていますが、それにはベースとなる力が必要です。本校には、中学1年から家庭での学習方法を体得し、学習習慣の型をしっかり身につけていくことで基礎学力を徹底して磨いていく仕組みがあります。このことが、“英語の読む・書く・聞く・話す”4技能のレベルアップにも寄与しています」

安田学園では5年前のコース編成の改革を皮切りに、英語教育プログラムを刷新した。現在はロードマップとして、各学年で取得を目標とする英検の級を設定。各学年で8割以上の生徒が所定の級に合格するなど、順調に目標を達成している。この実績は、基礎力育成を重視した普段の授業の成果でもある。一貫部英語主任の大西洋平教諭がこう話す。

「しっかりした語彙力や文法力がないとアウトプットができませんので、この点をしっかり身につけることを重視しています。その上で、アウトプットをする多彩な行事を用意していることが、英語科のカリキュラムのポイントです」

その行事の一つが、スピーチコンテストだ。スピーチコンテストは、1年の総まとめとして毎年3学期に行われる。中学1年から高校2年の生徒全員が、自分で設定したテーマを英作文にして発表する、4技能複合型の一大行事だ。

このほか、英単語コンテストやイングリッシュキャンプ、昼休みや放課後にネイティブ教員と1対1で話すランチタイム・トークタイムなど、英語に関する多彩な行事がある。

海外研修の機会も豊富だ。中学3年では、先進コースはカナダ、特英コースはニュージーランドへの語学研修を必修としている。いずれも約3週間のコースで、一人一家庭にホームステイをしながら、語学学校に通う。語学学校では多国籍の生徒が学んでいるため、異文化交流の機会にもなっている。また、今年から総合コースの希望者を対象に、オーストラリアへの語学研修がスタートした。

この他、高校2年の先進コースでは英国探究研修を実施。これは先進コース独自の授業「探究」から派生した海外研修だ。「探究」では、自分たちで設定したテーマについて、仮説を立てて検証し、議論や発表を通じて本質を追究していく習慣を形成する。これにより、疑問を発見して根拠をもって考え、興味をもって学ぶ力を身につけていく。

英国探究研修は、中学1年から段階的に行っている「探究」の総まとめとなるプログラムだ。高校1年で、それまでの成果を1年間かけて論文に仕上げる。英国探究研修ではその論文を英語にし、プレゼンテーションやディスカッションを行う。

また、特英コースと総合コースでは、1週間のニュージーランド海外研修を高校2年次に実施。現地の家庭でファームステイを行い、異文化を体験する。

大西教諭が受験生やその保護者に向けて、こう話す。

「本校では、過年度の反省点を次年度に生かしていく形で、毎年カリキュラムの見直しを行っています。また、教員の様々なアイディアを各授業に生かしていく仕組みがあり、教員同士が連携することで新たな試みも積極的に取り入れています。生徒たちも、熱心に授業や行事に取り組むようになりました。こうした好循環により、学校の雰囲気がさらに良くなってきていますので、期待して入学していただきたいと思います」

取材日 2017.8.29
安田学園中学校・高等学校HP
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