創立140周年を迎える伝統校
インターナショナルスタンダードを目指し、
世界で活躍する輝きある女性を育成

東京家政大学附属女子中学校・高等学校

東京都板橋区・JR十条駅から徒歩5分の場所に位置しながら、約9万平方メートルという広大な敷地の中にある東京家政大学附属女子中学校・高等学校。建学の精神「自主自律」と3つの生活信条「愛情・勤勉・聡明」を柱として、次代を担う人材の育成を目指している。


「KASEIビジョン」に沿った教育を展開

東京家政大学附属女子中学校・高等学校は、母体である渡辺学園が2021年に140周年を迎える伝統ある女子校だ。教育方針の「自主自律」は、自分で物事を考えて行動し、慎み深く自分を振り返りながら生きていくことを目標としている。それに「愛情・勤勉・聡明」という生活信条を組み合わせ、「凛としてしなやかに」人生を歩んでいけるような女性を育成している。

そうした歴史と伝統の教育を踏まえ、次の時代を切り拓くためのスキルを身につけ、時代に即した新しい価値観や世界観を創造していくのが同校の掲げる「KASEIビジョン」だ。大澤力校長がこう話す。

「本校は『KASEI』から『SEKAIへ』を合言葉に、インターナショナルスタンダード(国際基準)に基づく、世界に通用する輝きある女性の育成に取り組んでいます。10年後の150周年には日本一の学園を目指し、60年後の200周年には世界一の学園にするつもりです。中学・高校を核に、幼稚園から大学、大学院までをひとつながりとして、学園全体を世界レベルへと引き上げていきたいと思います」と教育学博士であり、大学院研究科長・大学教授・付属中学校・高等学長として活躍中の優しい眼差しがキラリと光った。

IB(国際バカロレア)中等教育プログラム(MYP)の候補校に認定

新しい価値観や世界観を構築するために導入されたのが、IB教育だ。同校は19年10月に中等教育プログラム(MYP)の候補校に認定された。MYPは、中学1年から高校1年までの4年間で取り組むプログラムだ。協働スキルや情動スキルなどのATL(学びの方法)と呼ばれるスキルを習得し、「探究→行動→振り返り」の学びのプロセスを重視した教育を行っていく。

「本校の教育理念が、『思いやりのある人』『探究する人』などのIBが目指す『10の学習者像』に当てはまることから、IB教育を導入しました。次の時代を生き抜くためには、多様性を積極的に取り入れる必要があります。現在、コロナ禍で時代は大きく変わりつつあります。そうした変化に対応するためにも、インターナショナルスタンダードを定着させることが重要です。IB教育を本校の教育の流れに組み込んで、オリジナルの価値観を生み出していきたいと考えています」(大澤校長)

併設大進学を留保しながら他大学への挑戦が可能に

また、特に力を入れていくのが高大連携だ。中高があるキャンパスには東京家政大学もあり、大学の専門性やメディア情報技術と国際交流を活用した取り組みをともに行っていく。

「新学習指導要領に沿った勉強や、探究学習を展開していく際に、大学の持っている力を中高の学習にうまくつなげれば面白いことがたくさんできます」(大澤校長)

大学進学については、東京家政大学への内部進学と外部大学への進学を進路の2本柱としている。今までは付属校の推薦枠は専願制が中心で、内部進学を選択した場合は他大学を受験することができなかった。それが22年度入試より内部進学の併願制を導入する。つまり、東京家政大学への進学が保証された状態で他大学を受験することができる。そのため最難関大学への挑戦がよりしやすくなる。

最後に、大澤校長が受験生や保護者にこうメッセージを送る。

「本校では女子教育ということで、安全・安心を一番に心がけています。また、歴史と伝統だけに頼っていては、学校もいつかは倒れてしまいます。時代は常に動いていますので、一歩先のことを視野に入れながら、新しいものを取り入れていかなければなりません。生徒が20年後、30年後に社会で活躍できる力を身につけられるように、将来を見据えた教育を行っていきます」

取材日:2021.4.30