生徒の自主性が尊重される環境で
学校生活のすべてに全力で取り組み、人間力を高められる学校
日本大学明誠高等学校
山梨県上野原市にある日本大学明誠高等学校は、今年で創設60周年を迎えた日本大学の付属高校だ。大学現役進学率は約90%と高い実績を誇る。豊かな自然に囲まれた教育環境のもと、生徒の夢の実現に向けたサポート体制を万全に整えている。学校の魅力について、土屋明彦校長に話を聞いた。
富士山が見える校舎で生徒をのびのびと育てる
日本大学明誠高校は山梨県にあるが、東京都や神奈川県から通う生徒が全体の9割を占めている。四季折々の風景が楽しめる、豊かな自然に囲まれた歴史ある校舎が特徴だ。人工芝の広いグラウンドや野球場、体育館など、スポーツに打ち込める環境も整っている。生徒の様子について、土屋明彦校長がこう話す。
「伸びしろのある生徒が多く進学してきており、大きく成長しています。文武両道を目指し、勉強だけでなく部活動にも力を入れ、近年、全国大会出場経験のあるサッカー部やダンス・チア部、スキー部など、活発なクラブがたくさんあります。開放感ある環境で、生徒は明るくのびのびと過ごしています」
学校行事が活発なのも特徴だ。文化祭や体育祭のほか、球技大会、強歩大会、卒業を控えた3年生を1・2年生が送り出すための予餞会など、さまざまな行事がある。その多くは生徒会が主体となって運営している。行事の進行などでリーダーシップを発揮する生徒も多く、様々な活動を通して人間力が養われている。
「生徒の自主性を重んじ、生徒会の動きに対してなるべく規制をかけないようにしています。教員は生徒にしっかり向き合い、決して生徒の意見を無視しません。生徒が何かやりたいと伝えてきたら、実現可能かどうかを必ず検討するようにしています」(土屋校長)
人間力を高めて社会に出てからも活躍できる人材を育成
コースは「特別進学」と「普通」の2コースがあり、一人ひとりの希望する進路に対応している。特別進学コースは、日本大学の難関学部・学科への進学や、他大学の受験を視野に入れた授業を実施。1年次は基礎学力と社会性を磨き、2年次から文系と理系に分かれて応用力を強化する。普通コースでは日本大学への進学を目指し、学習した内容が着実に身につくようにしている。どちらのコースにおいても生徒の意欲を尊重し、生徒が主体的に取り組めるように指導している。
進路指導は生徒に合ったオーダーメイド型の指導を心がけている。日本大学へ進学する生徒が多数を占めるが、他大学への進学サポートも万全だ。弱点を克服するための講習や担任による複数回の二者面談、模試や小論文講座などを実施している。土屋校長がこう話す。
「平均して約7割の生徒が現役で日本大学に進学しています。本校では学校生活を普通に送っていれば、日本大学に進学できるという安心感があります。教員は生徒の学力を伸ばすための方法を常に考え、面倒を見ています。3年間で生徒の人間力を高めるのが目標です。社会に出てからも十分に通用する人材を育成したいと思っています。そのために、教員間のコミュニケーションを密にし、一つの方向に向かって一致団結することを心がけています」
日本大学への進学方法は主に二通りあり、一つは大学推薦枠に応じ、学内選考で進学する方法だ。学内選考では、定期考査の成績や日頃の学校生活での活動状況などが考慮される。もう一つは日本大学の全付属生が受験する基礎学力到達度テストの結果で選考する方法だ。生徒が希望する学部に合格できるように、きめ細かく指導している。
日本大学進学へのサポートとして、興味のある学部を選択して日本大学への学部訪問を行ったり、大学の学部長による講演会を実施したりしている。講演会の終了後は希望者による対談が行われ、進学へのモチベーションアップにつながっている。さらに、日本大学の生産工学部と連携した取り組みも行っている。生産工学部に進学が決まった生徒は、大学1年次に履修する「情報リテラシー」の科目を先取りで受講することができ、試験に合格すれば単位が認定される。
現在、新型コロナウイルス感染症への対応の早さから、私立校の人気が高まっている。日本大学明誠高校でも、Classiを導入した上でGoogle Classroomを導入した。Google Classroomとは、インターネット上で課題の受け渡しや管理をするためのウェブサービスのことだ。動画の配信も可能である。早期に導入していたこともあって、学業遅れになることなく、スムーズにオンライン授業が可能となった。来年からは1・2年生全員にタブレットを持たせ、環境をさらに充実させていく。最後に、土屋校長がこう話す。
「本校には真面目で熱意に溢れた教員が大勢いて、生徒を手厚くサポートしています。皆さんがこれまでに積み重ねてきたことを大切にしつつ、新たな自分に挑戦する環境が整っています。勉強、部活動、学校行事すべてに全力で取り組みながら楽しい学校生活を送ることができます。ぜひ本校で自分のカラーを出し、個性を磨き、卒業してからも一生語り続けたくなるような高校生活を過ごしてみませんか」
取材日:2020.7.21