創設100周年に向け、
SHINKA!する伝統校

日本大学高等学校・中学校

Aiming high! グローバルに活躍する確かな力を養う

2020年に創設90周年を迎えた日本大学高等学校・中学校。その歴史は、人間教育をベースに、ICT教育やグローバル教育にいち早く取り組むなど、時代とともに変革し、進化を続けることで紡がれてきた。創設100周年に向けての展望を田村隆校長に話を聞いた。


日本大学高等学校・中学校では、「Aiming high!」を教育スローガンに掲げたグランドデザインを策定し、生徒が夢を実現するための教育活動を展開している。その「Aiming high!」の元になっているのは、「Aim high and you will strike high.(高みを目指しなさい。目標を高く持ちなさい。そうすれば、より高い場所に到達できる)」という英語の言葉だ。田村校長は、「Aiming high!」と現在進行形にすることによって、高みを目指して一歩一歩前進していく大切さを強調した。

2020年は、さらに「SHINKA!」というサブスローガンが加わった。単なる「進化」ではなく、「SHINKA!」というローマ字で表記された言葉の意味を、田村校長は、こう語る。

「新しいことにチャレンジする『新化』、多様性を受け容れ親しむ『親化』、探究活動を通して学びを深く掘り下げていく『深化』、様々な経験を糧にして成長し続ける『進化』、そして、これらを通して、生徒が自分の人生に真の価値『真価』を見出してほしいという強い想いが込められています。これはそのまま、現在の学校教育改革で進められている『主体的で対話的で深い学び』にも対応する学びの姿勢でもあります。現在、新学習指導要領の導入に向け、カリキュラムマネジメントを加速させており、創設100周年に向けた本校改革の礎としたい」

こうした同校の学びを支える三つの柱が、ICT教育とグローバル教育、そして、その基盤となる人間力を育成する教育だ。

ICT教育とグローバル教育の先進校としての実力

同校では2015年度から電子黒板の導入と連動し、中高の全生徒にタブレットを配布。双方向授業や調べ学習、プレゼン学習などによるアクティブラーニング型授業を実践してきた。

また、不測の事態となった今回の新型コロナによる休校期間には、全生徒が所持するタブレットを用いたオンライン学習を展開した。教員のICTを利用した授業スキルはもとより、「学びを止めない」という教育への強い思いこそが、この間の生徒の主体的な家庭学習への取組みに重要な支えとなった。

将来、国際的な舞台で活躍する人材育成を目指すグローバル教育は、2016年度から本格的にスタートした。中学校にはグローバルリーダーズ(GL)コース、高校にはスーパーグローバル(SG)クラスを設置し、海外研修や留学制度をはじめ、英語による授業(数学・理科)や異文化交流プログラムなど多彩な取り組みを通じて、英語によるコミュニケーション能力を高めるだけでなく、視野を広げ、異文化体験から多様性を理解する力を育み、多様な人々と協働する力を身につけることを目標としている。

「海外研修や留学を経験することで、生徒たちの将来の夢は大きく広がります。年々、海外大学への進学者が増えるなど、グローバル教育による成果は確実に現れています」と、田村校長は手応えを語る。

同校では2015年度から電子黒板の導入と連動し、中高の全生徒にタブレットを配布。双方向授業や調べ学習、プレゼン学習などによるアクティブラーニング型授業を実践してきた。

また、不測の事態となった今回の新型コロナによる休校期間には、全生徒が所持するタブレットを用いたオンライン学習を展開した。教員のICTを利用した授業スキルはもとより、「学びを止めない」という教育への強い思いこそが、この間の生徒の主体的な家庭学習への取組みに重要な支えとなった。

将来、国際的な舞台で活躍する人材育成を目指すグローバル教育は、2016年度から本格的にスタートした。中学校にはグローバルリーダーズ(GL)コース、高校にはスーパーグローバル(SG)クラスを設置し、海外研修や留学制度をはじめ、英語による授業(数学・理科)や異文化交流プログラムなど多彩な取り組みを通じて、英語によるコミュニケーション能力を高めるだけでなく、視野を広げ、異文化体験から多様性を理解する力を育み、多様な人々と協働する力を身につけることを目標としている。

「海外研修や留学を経験することで、生徒たちの将来の夢は大きく広がります。年々、海外大学への進学者が増えるなど、グローバル教育による成果は確実に現れています」と、田村校長は手応えを語る。

学校生活を通して夢を見つけ、叶える力を養う

ICT教育とグローバル教育に加え、同校の教育を支える重要な基盤は、創設時から続く「知・徳・体」をバランス良く育み、総合的人間力を高める教育にある。授業だけでなく、クラブ活動や数多くの学校行事に情熱をもって取り組むことで「自己達成感」を育み、仲間とともに目標達成に向けて努力する経験を積むことで協働力を身につけている。

田村校長は、「夢中になれるものがある生徒は伸びる」と、学校生活を通して変化していく生徒について話す。

「入学時には、まだ夢や目標を持っていなかった生徒たちが、学校生活を通じて、好きなことや夢中になれることに出会うことで、人間的に大きく成長していく姿を見てきました。私たちの役割は、まず、多くの経験を通じて、自分のやりたいことや興味のあることを見つけてもらうこと。本校では、海外留学・研修制度をはじめとする国内外での研修のほか、日本大学と連携した学部訪問や社会学習、芸術鑑賞、大学教員等による講演会といった、体験型キャリアプログラムを数多く取り入れています。ぜひ、本校で、自分自身の夢を見つけ、Aiming high!の精神で夢を実現してください」

取材日:2020.8.28