海外体験を後押しするグローバルプログラムが充実
チャンスを広げ、世界に羽ばたく人材を育成

安田学園中学校・高等学校

「自学創造」を実現するきめ細かな教育プログラムを実践

今年も、東大・京大・一橋大をはじめ、難関大学に合格者を増やしている安田学園。進学実績に加え、国際的な教養を養う研修・体験プログラムが充実していることも魅力の一つだ。オーストラリアやニュージーランド(NZ)への3か月留学や、中2から高2までの希望者全員が参加できるNZへの2週間の語学研修、今年からスタートした高1・2対象の1週間のニューヨーク研修など、多彩なプログラムがある。3か月留学に参加した卒業生の内野安衣寧さん(国際基督教大教養学部アーツサイエンス学科4年)と高2の酒井さん、来年1月に参加予定の高1の河合さんと池本さん、広報担当で国語科の工藤夏花先生に、3か月留学の体験談や目標、安田学園の魅力について話を聞いた。


海外への渡航が制限されたコロナ禍を経て、安田学園ではグローバルプログラムの参加者が増加傾向にある。海外体験に向けて意欲的な生徒が増えているのだ。こうした中、安田学園はグローバルプログラムの種類を増やすなど、多くの生徒が参加できるように体制を整えている。今年スタートした高1・2対象のニューヨーク研修は、国連やメトロポリタン美術館など最先端の施設を体験する研修制度で、今年は30人が参加。また、これまで希望制だった中3のNZ短期留学(3週間)は、今年度の中学入学生から全員が参加する。学校独自の探究プログラムをさらに深めていく機会になるという。高2のオーストラリア修学旅行を含めると、一貫生は全員が卒業までに最低2回、海外を体験することになる。グローバルプログラムに参加する生徒について、広報部の工藤夏花先生がこう説明する。

「参加者は、英語が得意な生徒や、海外に行ったことがある生徒ばかりではありません。全学年で週1回、授業で取り組んでいるオンライン英会話で習ったことを実際に使う場としてプログラムに参加する生徒も目立ちます。皆、海外で様々な経験をして視野を広げ、たくましくなって帰ってきます」

この他、日韓交流プログラム(高1・2対象)や、中国語・韓国語・フランス語を学ぶ第二外国語講座(中2~高2対象)も開講。第二外国語講座は今年からスタートした講座だが、100人以上の応募があったという。

内野 安衣寧さん

人気の3か月留学。その後のフォロー体制も万全

多彩なプログラムの中で、最も留学期間が長い3か月留学は、高1の1月から4月にかけて、オーストラリアかNZでホームステイをしながら現地校に通うプログラムだ。希望制で、例年50人程度、多いときは約100人の申し込みがある。卒業生の内野安衣寧さんは、高校で留学することを目標に、様々な学校の留学制度を見比べた上で、高校から入学。3か月留学に参加した。内野さんに、その体験の中で印象に残っていることを聞いた。

「最も印象的だったのが、現地の人たちと英語で話すとき、発音や言葉の並べ方が違うからといって注意されることはなく、むしろ耳を傾けてくれる人が多かったこと。カルチャーショックを受けたこともありますが、日本では得られない良い経験になりました」

3か月留学は、進学先を決めるきっかけにもなったようだ。内野さんは国際基督教大に進学後、メディアやコミュニケーション、文化などについて学び、オーストラリアへの1年間の交換留学も経験。現在は、卒論制作に取り組む傍ら、卒業生チューターとして在校生の勉強もサポートしている。安田学園の魅力について、内野さんがこう話す。

「高校から入学した分、勉強を頑張らなければならない状況はあったものの、きめ細かくサポートしてくれた先生方のおかげで、3か月留学後、すぐに授業に追いつくことができました。部活動も継続でき、バランスの良い学校生活を送ることができました」

工藤 夏花先生

最後に、受験生に向けて、内野さんと工藤先生がこうメッセージを送る。

「学校生活は人それぞれで、その環境の中でどんな人と出会い、どんな経験をするかで大きく変わります。安田学園に入学すれば100%良い学校生活が送れるということではありませんが、様々な体験ができ、良い学校生活を送れるチャンスが広がっている学校だと思います」(内野さん)

「安田学園には個性的な先生がたくさんいますが、全教員に共通しているのは、生徒を第一に考えること。留学もそうですが、生徒の可能性や視野を広げる制度が整っていますし、チャレンジする生徒を全力で支える熱い先生が多いので、是非本校で様々なことに挑戦してほしいと思います」(工藤先生)

STUDENT VOICE

3か月留学に来年参加する予定の高1の河合さん、池本さんと、今年参加した高2の酒井さんに話を聞きました。

左から高1 池本さん/高1 河合さん/高2 酒井さん

―3か月留学を決めた理由や目標についてお聞かせください。

河合 中学の2年間、タイのオーストラリア系のインターナショナルスクールに通っており、実際に現地を体験したいと思いました。日本とは異なる気候や自然環境を満喫したいと思います。海外からいろんな人が集まるオーストラリアで、どんな授業が受けられるのか楽しみです。

池本 親元を離れて異文化を体験し、海外の友達を作りたいと思い参加を決めました。NZはIT技術が進んでいるようなので、3か月留学で日本との違いについて学びたいです。また、海が近く、野生の動物を間近で観察できる環境を楽しみにしています。

―実際に参加してみて、どうでしたか?

酒井 現地校で、授業はもちろん、サーフィンや乗馬など様々な体験ができました。ホストファミリーがイタリア系の家族だったので、オーストラリアだけでなくイタリアの文化も体験できましたし、同じ学校に通うホストブラザーがいたことも心強かったです。オーストラリアでは、多くの人が様々な活動に意欲的に参加していました。そういう姿勢を見習いたいと思います。

―安田学園の魅力を教えてください。

河合 クラブの数が多く、やりたいことにたくさんチャレンジできる学校です。勉強面では、自習室が開放されていますし、自習室以外にも自習できるスペースが多いので、残って勉強しやすいと思います。

池本 先生との距離が近く、声をかけやすい雰囲気があります。ネイティブの先生も多いので、英語で交流できる機会がたくさんあります。また、クラブ活動では先輩や後輩と積極的にコミュニケーションをとりながら、楽しく活動しています。制服もリニューアルされてかわいくなりました。

酒井 ユーモアを交えながら自身の経験談を話してくれる先生や、文法や英文解釈など受験に特化した内容を分かりやすく教えてくれる先生など、いろんな先生がいることが安田学園の魅力です。英語について、いろんな面から接することができるので、英語が好きで、将来英語を使って活躍したい人にはお勧めです。

取材日:2024.7.17