「やりたいこと」がある生徒は強い。
生徒一人ひとりの可能性を広げる、都市大等々力の教育とは

東京都市大学 等々力中学校・高等学校

「ノブレス・オブリージュ」の理念のもと、「共生」「英知」「高潔」を身につけた新たな時代のグローバルリーダーの育成を目指す東京都市大学等々力中学校・高等学校。AIを用いた新学習システムや時間管理能力を養うTQノート*といった独自の学習ツールを活用することで、自学自習の力を伸ばすと同時に、学校行事や部活動など生徒が主体となった学校生活を通して自らの可能性を切り開く力を育てている。この春同校を卒業した和崎智貴さん(東京大学理科二類)東野夢美さん(東京外国語大学言語文化学部)、そして、二人の学年を6年間担当した吉澤康平先生に、中高での成長の軌跡を振り返ってもらった。


TQ(Time Quest)ノートは、中1から高3までが活用する都市大等々力独自の時間管理のためのスケジュール帳。毎日、目標の勉強時間を達成することで、自学自習の習慣と進路の意識づけにつながる。

―中高時代の一番の思い出を教えてください。

東野 私は執行部を務めた高2の藍桐祭(文化祭)です。高1の秋から約1年間かけて取り組んだので、とても思い入れがあります。執行部の仲間と協力しながらクラス企画のサポートの役割を無事に果たすことができました。目標に向けて努力する姿勢も学ぶことができました。何よりとても楽しかったです。

和崎 生徒会主催で球技大会を開催したことです。中2から生徒会で活動する中で、「生徒が自分たちでイベントを企画できればもっと学校生活の幅が広がる」と考えたことがきっかけで、ゼロから自分たちで立ち上げました。初の企画のためすべてが試行錯誤で、苦労の連続でした。当初は縦のつながりを作るために学年横断を目指していたものが、日程の都合もあり高2のみのイベントになりましたが、翌年も継続して開催が決まり、今後に向けての足がかりを築けたと思います。

―先生から見たお二人の印象について教えてください。

吉澤 この二人の学年は、中1から数学の教科担当やクラス担任などを務めてきました。東野さんは中学の頃はあまり前に出て活躍するタイプではありませんでしたが、高1の文化祭ではクラスの代表を務め、教室内に手づくりの「ジェットコースター」を設置する大型企画を成功に導きました。無事に藍桐祭を終えた時に号泣していた姿が印象深いです。さらに翌年は執行部にも参加し、軸となって学校行事を盛り上げてくれました。目標を持って課題に取り組む姿に大きな成長を感じましたね。和崎君は中1の時に学級副委員長を務めていましたが、最初から率先してクラスを引っ張っていってくれました。生徒会に入ってからも学校をよくするために自ら問題提起をし、周囲を巻き込みながら実現していく力があり、正直「すごいな」と思っていました。

吉澤 康平先生

仲間と学び合うことで高みを目指していく

―進路はいつどのようにして決めましたか?

和崎 大学受験に備えて高2から通い始めた塾が、東大志望者が中心の塾だったこともあり意識はしていました。また塾の課題に取り組む中でもともと好きだった化学が伸びて、成績が学年1位になったので、「ならば、東大を目指そう」と決意しました。

東野  私は英語以外の言語も話すことができれば世界が広がると考えて、東京外大を選びました。中学の時の世界史の授業がおもしろくて世界の国々に興味を持つようになったのが、そもそものきっかけですが、当時の成績では東京外大は難しいため諦めていました。けれど、高2の時の担任が東京外大出身の先生で、たくさんの国の言葉を話す先生の姿に憧れて、「絶対に東京外大に入りたい!」と決意しました。

―受験勉強にはどのように取り組みましたか?

東野 塾にも行きましたが、勉強は主に学校の自習室を利用していました。同じ学校の仲間と一緒に勉強できる空間は、安心しつつモチベーションを保つのにちょうどよく、長期休みにも自習室に通いました。また、東京外大に通っている先輩がチューターをされていたので、参考書選びから大学生活についてまで相談に乗ってもらうことができました。

和崎 自分のペースで勉強するのが好きなので、もっぱら自宅で勉強していました。ただ、完全に孤軍奮闘していたわけではなく、休憩時間には友達からLINEで送られてくる問題に挑戦して、解説をし合ったりしていました。自分で解いて答え合わせをして終わりだと一人分の知見しか得られませんが、友達に解説をすることで友達がつまずいたポイントを理解したり、別の解き方に気づいたりすることができます。お互いの経験も蓄積することで、充実した勉強ができたと思います。

吉澤 二人とも高2の春の勉強合宿に参加していましたが、4泊5日の勉強漬けの日々いかがでしたか?

東野 参加前は正直きつそうだなと思っていたのですが、友達とのおしゃべりがいい息抜きになり、意外と楽しかったです。私は高2の藍桐祭終了後すぐ受験モードに切り替えて猛勉強していたので、友達との最後の宿泊行事としても大事な思い出になりました。

和崎 合宿では折角みんなで集まって勉強しているので、ホワイトボードを準備してモチベーションがアップするメッセージを募りました。ちょっとした一言でも、目にするとすごくいい刺激になりました。

吉澤 あのホワイトボードはすごくよかったですね。たくさんの生徒が楽しそうにメッセージを書き込んで、合宿がとてもいい雰囲気になりました。

和崎 智貴さん

生徒一人ひとりに合わせ教員が成長をサポート

―大学では今後どのようなことに力を入れていきたいですか?

和崎 1年生なのでまだ専門の授業は少ないですが、先生からさまざまな分野の最先端の研究について聞くことができて楽しいです。新しい素材を作り出す研究に興味があるので、化学分野に進みたいと考えています。

東野 中国など東アジアの言語と文化を専攻しているので、在学中に中国語圏に留学をしたいと思っています。将来についてはまだ具体的に考えていませんが、語学を活かして外国と日本の架け橋になるような仕事をしたいと思っています。

東野 夢美さん

―最後に受験生の方へのメッセージをお願いします。

東野 都市大等々力は勉強が大変な学校というイメージがあるかもしれませんが、学校行事や部活に打ち込む生徒も多く、自分のペースで頑張ることができる学校です。私は、最初は成績が足りずに第一志望を諦めていましたが、先生やチューターの先輩、友達の励ましで最後まで走り切り、合格することができました。世界史など科目の魅力を熱く伝えてくれる先生も多く、授業を通して興味関心が広がりました。

和崎 生徒のやりたいことに挑戦させてくれる学校だと思います。生徒会での球技大会や勉強合宿でのホワイトボードのように、僕はいつもみんなを巻き込んで何かをやりたいと思って学校生活を過ごしていました。一人だと何もできないけれど、みんなと一緒ならいろいろなことができたという経験は、中高時代の大きな財産です。

吉澤 本校は、生徒一人ひとりが、将来のビジョンを描き、それを叶えるための環境が整っています。「やりたいこと」がある生徒は強いです。勉強でも部活でも学校行事でもやりたいことに存分に打ち込みながら、自分の可能性を広げていってください。私たち教員は全力で皆さんをサポートすることを約束します。

取材日:2026.5.5