創立100周年に向けて
新しい価値を創造する最先端の教育を実現
聖徳学園中学・高等学校

来年100周年を迎える聖徳学園。聖徳太子の「和」の教えを建学の精神として受け継ぎながら、最先端のSTEAM教育やグローバル教育、ICT教育にも力を注ぐ学校だ。2024年には高校にデータサイエンスコースを開設。時代を先取りする改革にも取り組んでいる。同校の校長で、卒業生でもある峯岸渉先生が語る、聖徳学園の特色や次の100年に向けた思いとはー。
―教育の特色を教えてください。
教育の根幹に、聖徳太子の「和」の精神があります。これを現代的に「つなげる力」と解釈し、「知識」「人」「世界」とつながることを意識した教育を実践しています。多様な価値観を尊重し、挑戦する仲間を称え、失敗しても再び立ち上がってチャレンジする姿を見守る。そんな温かな雰囲気がある学校です。
伝統を受け継ぎながらも、グローバル教育やSTEAM教育、ICT教育など最先端の学びにも取り組んでいます。自分の力や強みを生かして世界とつながりながら、新しい価値を創造し、社会に貢献できる生徒を数多く送り出したいと考えています。
―どんな教育を行っていますか。
授業では、知識を身につけるとともに、発表や議論、探究活動などアウトプットの機会を豊富に設けています。
テクノロジーとアートを重視したSTEAM教育では、「ものづくり」を通して課題を解決する教育を実践。SDGsの課題などにも積極的に取り組んでいます。教科の枠にとらわれないプロジェクト型の学びを通して自分の興味・関心と向き合い、世界を広げています。
例えば、中1のSTEAMの授業に、映画を制作する取り組みがあります。一人一台所持しているiPadの使い方を学んだ上で、一コマずつ撮影。使用する小道具や効果音、ストーリーづくりを通して、美術や音楽、国語などの科目とも連携し、映画を完成させていきます。中2以降も毎年多彩なプログラムを用意しています。
また、2024年からスタートしたデータサイエンスコースでは、探究型科目を中心に独自の文理融合のカリキュラムを採用。自ら学ぶことを重視しながら、積極的に探究活動を行っています。
さらに、グローバル教育の一環として、さまざまな海外研修を用意しています。中3ではシンガポールかニュージーランド、高2ではマルタか台湾、DSコースの生徒はシアトルへの研修に全員が参加。希望者対象の研修旅行も多彩です。英語力を高める語学研修をアメリカやイギリス、フィリピン・セブ島で実施。ルワンダやインド、ベトナムでは、各自が問題意識をもって探究課題を進める研修を行っています。
高2の国際貢献のプロジェクトでは、SDGsをテーマにルワンダやインドが抱えている課題に向き合います。現地のNPO法人と連携しながら、各自が得意なこと、好きなことを生かしたフィールドワークを実践し、今の自分にできることについて考えていきます。
実際の社会と関わる機会も豊富です。中1では新潟県・阿賀町で田植えを体験します。阿賀町には探究学習でも協力してもらい、高1・2の生徒が町おこしの企画を立てました。さまざまなプロジェクトを実行し、パートナーシップ協定を締結しました。地域や社会との関わりの中で学ぶこうした取り組みについては、今後も大切にしていきたいと思います。
―峯岸校長は聖徳学園の卒業生でもあります。同校の変化についてどうお感じになりますか。
「和」の精神のもと、お互いを尊重し合う雰囲気は、私が通っていた時代とあまり変わりません。
変わったのは、子どもたちが挑戦できる環境が整ってきたこと。90周年の記念事業で新設したSTEAM棟には、動画撮影と編集ができるスタジオや、3Dプリンターやレーザーカッターといった最新設備を備えたArt Lab.など、これからの社会で活躍するために必要な力を身につけられる施設・設備が充実しています。最先端の環境の中で、さまざまなことにチャレンジする生徒も増えています。
生徒をサポートする教員も個性豊かです。生徒数は中学・高校と合わせて1000人と、あまり多くはありませんが、その分、先生と生徒の距離が近く、アットホームな雰囲気があります。卒業生チューターも100人程在籍し、生徒の成長を支えています。
―大学合格実績が上がっています。
自分の興味・関心があることに積極的に取り組みながら、望む進路を見出し、努力して合格を勝ち取っています。
国内大学については、難関国公私立大への合格者が増えています。探究学習の成果をもとに、総合型選抜などの年内入試で大学に進学する生徒が増加傾向です。
また、グローバル研修旅行などを体験して英語に興味を持ち、英語力を高めて海外の大学にチャレンジする生徒も増えています。バックグラウンドが異なる7人のネイティブ教員もきめ細かくサポートすることで、カナダのブリティッシュコロンビア大や、中国の精華大など、世界ランキング上位の海外大にも進学者が出ています。
―来年100周年を迎えます。
次の100年に向けて、生徒が主体的に活動する体制を強化していくとともに、考える力を養うプロジェクトにも力を注いでいきます。
また、幼稚園から高校まで、幅広い年齢の児童・生徒が利用している食堂もリニューアル。人が集まりやすく、多目的に使用できる場所へと生まれ変わります。自主性と個性、多様性を大切にした学校づくりを通して、新たな価値を創造していきたいと思います。
―受験生や保護者に向けてメッセージをお願いします。
探究学習プログラムなど、さまざまなことに挑戦する中で、自分の新たな力を発見し、伸ばしていくことができる学校です。多彩な取り組みがありますから、いろんな活動に積極的に参加し、「個」のパフォーマンスを高めながら、未来の自分づくりに力を注いでほしいと思います。
取材日:2026.8.11
