“団体戦”で大学受験に挑める強み。勉強もクラブ活動も学校行事も、
仲間と全力で取り組む國學院高校の生徒たち

國學院高等学校

あらゆることに挑戦できる環境を整え、一人ひとりの才能を開花させる

國學院高等学校は、中高一貫校が多数を占める都内私立校においては数少ない高校単独校だ。1学年500名を超える男女共学の大規模校という多様性のある環境と、きめ細かな生活指導や大小数多くの学校行事を通して培われるアットホームな校風をあわせもつ。また、大学の付属校でありながら、合格実績を伸ばす進学校としても注目を集めている。さまざまな側面を持つ同校の強みについて、進路指導部長の星野真人教諭と、瀬立聡教諭、青木大輔教諭に話を聞いた。


近年、人気の高まる國學院大学の付属校でありがなら、一般入試でも難関私立大学を中心に高い合格実績を誇り、進学校としても存在感を示す國學院高等学校。多くの進学校が大学受験に向けて、募集時から特進コースや大学別のコースを設置する中、同校はあえて生徒を選別する制度をとらず、生徒全員が同じフィールドで学びをスタートさせる。

また、クラブ活動が盛んなことや学校行事が多いことも、同校の特色の一つだ。現在文化系27、運動系20のクラブがあり、1年生のクラブ加入率は例年約80%と高い。学校行事は、文化祭や体育祭といった全員参加の行事のほかにも、語学研修や歴史教室、科学研修、高大連携事業のワークショップなど、生徒の興味関心に応じた自由参加の行事が多数開催されている。

こうした同校の教育方針について、星野教諭はこう語る。

「本校では、知・徳・体のバランスのとれた全人教育を大切にしています。すべての生徒に、勉強だけでなく、クラブ活動や学校行事に全力を尽くし、仲間と力を合わせて一つのことをやり遂げるといった、高校生らしい高校生活を楽しんでほしい。また、長年生徒たちを見ていると、勉強以外の活動にも力を発揮できるバランスが整った生徒が、最終的に受験でも結果を出していますね」

学校行事も大学受験も“団体戦”だからこそやりとげられる

同校では、2年次から一般入試で難関大学進学を目指す「チャレンジクラス」を編成する。一般の特進コースとは異なり、希望する生徒から選抜されるクラスだ。成績別のクラス編成ではないため、チャレンジクラスも、その他のクラスも、成績にばらつきがあるが、クラス内でそうした成績のピラミッドがあることで、一人ひとりの生徒が、自分よりも上を見て努力する原動力にもなっているという。

チャレンジクラスの指導に当たった青木教諭は、こう話す。

「学校行事などで生徒同士の絆が深まった分、仲間の頑張る姿を見れば、自分も頑張ろうという奮起につながっているようです。もちろん、競いあうだけでなく、教えあったりはげましあったりといった協力関係もしっかり築かれています」

3年生の夏休みに開催される3泊4日の「勉強合宿」では、毎年参加を希望する100名以上の生徒が集まり、教員の指導のもと受験勉強に打ち込む。文化祭など学校行事を通して、“団体戦”を学んだ生徒たちは、受験勉強でもみんなで取り組むことで、より強さを発揮できるのだ。

教員は受験の“伴走者”生徒に寄り添い、力を引き出す

一般受験のほか、指定校推薦、AO・公募推薦入試、そして付属校への進学など、幅広い進路選択が可能な同校では、生徒の意欲や希望に寄り添った進路指導が重要な意味を持つ。

全学年で年3回の「面談週間」を設け、教員が生徒一人ひとりとしっかりと話し合う機会を設けるほか、保護者を交えた三者面談や必要に応じての個別面談など、きめ細かな進路指導を行う。また、1、2年生を対象に行う「卒業生合格体験談」では、合格を果たした卒業生が来校して体験談を語り、進路選択を前にした生徒たちをバックアップする。

クラス担任や進路指導担当として、生徒の相談に応じてきた瀬立教諭はこう語る。

「進路指導の教員は生徒の“伴走者”です。目指す大学があっても、判定が悪いからとランクを下げたり、一般入試を諦めたりしようとする生徒もいますが、生徒が伸び悩んでいる時に、すぐそばではげまし、可能性を指し示すのが教員の役割です。普段の学校生活や学校行事を共にすることで培った信頼関係があるからこそ、進路指導でも生徒に寄り添い、力づけることができるのだと考えています」

受験生と保護者へのメッセージ

左:進路指導部長 星野 真人 教諭/中央:瀬立 聡 教諭/右:青木 大輔 教諭

星野 真人 教諭

「地に足の着いた満足度の高い学校生活を送ることができる学校だと思います。学校生活の中で、自分とも他人ともちゃんと向き合うことを大切にしてください。本校は、生徒が自分の可能性を模索し、自らを成長させ続けることができる学校だと自負しています」

瀬立 聡 教諭

「本校は、生徒が求めれば、あらゆる可能性が広がる学校です。進路選択は非常に幅広く、学校行事も豊富です。やりたいことに何でもチャレンジできます。まだ自分がやりたいことを見つけられていない生徒も、多くの友人や教員との出会いを通して、自分だけの目標を見つけに来てください」

青木 大輔 教諭

「高校受験を控えた中学生にとって、中学3年間は努力の期間だと思います。ぜひ中学生の間に努力する楽しさを身につけてください。そして、本校に入学したら、今度は将来に向けて、新たな挑戦を始めましょう。本校は、高校から全員一斉にスタートを切ることができる学校です。共に切磋琢磨できる一生の友達と出会ってください」

取材日:2020.9.3