選ぶチカラは、生きるチカラだ
多彩な探究を通して現代を生き抜く力を養う

武蔵野大学中学校・高等学校

選ぶチカラは、生きるチカラだ。多彩な探究を通して現代を生き抜く力を養う

仏教精神に基づく人間教育に取り組む武蔵野大学中学校・高等学校は、生徒の夢を叶える3つのコースを設置。 各コースの特色を生かした探究プログラムに取り組んでいる。原田豊校長と、共学2期生で現在、東北大学1年の高畠一輝さん(ハイグレードコース卒業)、早稲田大学1年の山川美緒さん(PBLインターナショナルコース卒業)、明治学院大学1年の井戸菜々子さん(本科コース卒業)に、同校の教育や、各コースの特色について話を聞いた。


―教育のコンセプトは?

原田 創立以来、仏教精神に基づく「こころの教育」に取り組んできました。その行動指針となっているのが6つの学習者像「思いやりのある人」「規範意識の高い人」「我慢強い人」「努力できる人」「振り返りのできる人」「知を求める人」です。この6つの特性を身につけながら、メタ認知能力や自学自習力の育成に努めています。

特に力を注いでいるのが探究学習で、中学での言語活動とPBL、そして高1・2の探究プログラム「MAP」には各コースの独自性が表れています。

双方向型の授業を通して「考える力」を養うのがハイグレードコースです。日常生活の中に問いを設定し、仮説と検証の思考プロセスを学ぶ授業「アカデミックマインド」では、知識を養いながら探究活動に取り組んでいます。

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原田 豊先生

課題解決型の授業を通して国際性を磨くPBLインターナショナルコースには、身近な人・社会の問題解決をテーマに、ビジネスアイディアづくりを学ぶ講座「アントレプレナーシップ」があります。正解のない問いに対して多角的にアプローチしながら、解決に向けたプロセスを学びます。

多様な体験を通して自分の世界を広げ、進路意識を養う本科コースには、哲学対話やソーシャルダンス、空想地図、ストリートカルチャーなど自由に学べる講座「LAM」があります。専門的に学びながら、自らの視野を広げていきます。

―各コースで取り組んだことや、大学で生かされていることは?

高畠 ハイグレードコースでは、いろんな考え方について学んだ上で、高2で興味のある分野を探究。論文にまとめて発表しました。アカデミックマインドの授業で学んだ思考プロセスについては、大学でも学ぶ機会がありました。高校時代の復習になり、さらに理解を深めることができました。

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山川 美緒さん

山川 PBLインターナショナルコースに所属し、高2の夏から1年間カナダに留学。中高の6年間で一番のチャレンジでした。留学中は大変なことも多かったのですが、世界中から集まった留学生と交流し、いろんな価値観を持つ友人ができました。

井戸 迷いながら本科コースを選択しましたが、夢につながる問いを立てて探究活動を進めた高2のときの体験が、自分を大きく成長させてくれました。また、中学から発表する機会が多く、6年間を通してプレゼン力を高められました。大学でも、発言する内容を資料やパワーポイントにまとめてプレゼンする機会がありますが、自信を持って取り組めています。

原田 彼らの話を聞いて、中高6年間の学びが、大学の高いレベルの教育に生かされていることが伝わってきました。本校には、探究活動の集大成となるMU︲1グランプリなど、アウトプットの機会がたくさんあります。今後も力を注いでいきたいと思います。

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井戸 菜々子さん

―印象に残っていることは?

井戸 本科は授業と部活動を両立している生徒が多いコースで、私はダンス部に所属していました。両立に悩んだ時期もありましたが、支えてくれる先生がいたので、勉強と部活動に全力で取り組むことができました。また、悩んだ時にいろんな人に助けてもらえる環境がある中で、自分で決断する場面も多くありました。自身で考えて決めることの大切さに気づき、自分の決断を正解にしていく強さを身につけられました。

山川 PBLインターナショナルコースは意見が言いやすく、他の人の話も柔軟に聞き入れていくオープンな環境です。多様な選択肢にあふれていたので、新しいことにも挑戦しやすかったです。先生との距離が近いことにも助けられました。留学後、すぐに大学受験に向けて準備をしなければなりませんでしたが、担任の先生が親身にサポートしてくれました。

高畠 うまくいかないとき、感情的にならないように自分をコントロールできるようになったのは、6年間を通じて仏教の教えに触れる機会があったからです。また、やりたいことにチャレンジしやすい環境がありました。中1から軟式野球部をつくる活動に取り組み、高3で実現しました。中3では生徒会長に選ばれました。中1・2のときはコロナ禍で、満足のいく文化祭ができなかったので、中3の文化祭では出し物の企画をやりたいと先生に交渉。出展の許可を得ることができました。

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高畠 一輝さん

―今後のビジョンについて。

原田 今年から、メタ認知能力を高める手帳「ムサログ」が本格的にスタート。1週間ごとに予定を立て、振り返ることで自身を俯瞰し、気づきを成長につなげています。

また、今年から中1・2の理科は実験を主体とした授業を進めています。実際に目で見て、手で触れる本物の教育が経験の質をさらに高めてくれると考えています。

国際教育にも力を入れていきます。PBLインターナショナルコースをフラッグシップに、語学研修の導入や、英語に触れる機会を日常的につくるなど、国際性を高める取り組みをすべてのコースに広げていきます。

人生はさまざまな選択を迫られます。自分の意思で選ぶことになりますが、どんな選択にもリスクはつきもの。その決断に後悔することがないように、覚悟を持って選び取る精神的な強さを持ってほしい。6つの学習者像で表される仏教の価値観を養うことで、そうした力を身につけられます。環境的にも恵まれた本校で、「熱量とチャレンジ」を実現する学校生活を送ってほしいと思います。

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取材日:2026.8.14