社会で求められる力を身につけ
「新しい自分、自分がなりたい自分」を実現する学校
保善高等学校

探究学習を通じて、社会を生き抜く力を養う未来考動塾

豊かな人間性と創造性・自主性を併せ持つ人材を育成している保善高等学校は今年、創立103年を迎えた。都内で数少ない高校単独の男子校だ。生徒の目標に対応し、特別進学と大進選抜、大学進学の3つのクラスを設置。このうち、特別進学クラスには、国公立大学や難関私立大学の合格を目指すカリキュラムがある。教員が一丸となった指導体制のもと、一般入試での合格を実現する学力を身につけていく。特別進学クラスで勉強に励む高校2年生の和田ロイさんと、同クラスの担任で、英語科の佐藤欣宏先生が、特別進学クラスの魅力について語り合った。


―保善高校に入学したきっかけや特別進学クラスの特色を教えてください。

和田 進学実績と勉強のサポート体制に魅力を感じ、併願優遇制度を利用して入学しました。中学ではサッカー部に所属していましたが、高校では勉強に専念したかったので、授業の時間数が多い特別進学クラスを選びました。

佐藤 特別進学クラスは国公立大学や難関私立大学への合格を目指す少人数のクラス編成です。和田さんは入学時から目的を持って勉強に取り組んでおり、特別進学の文系クラスではトップの成績です。

同クラスでは、教員の指導のもと、一般選抜に対応できる学力を養成しています。3年間で入試に臨むために、最初に大学受験の流れや仕組み、大学で学べる分野についてのガイダンスを実施しています。また、長期休暇中の勉強合宿や、サマーセミナー、ウィンターセミナーなど、必要に応じて利用できる多彩な講座もあります。

和田 私はサマーセミナーを受講し、模試の対策問題を解きました。日々の勉強は問題集の反復が中心になるため、実践的なテスト形式で学べる講習は良い機会になりました。

また、特別進学クラスは自習環境が充実しています。友人と一緒に勉強したいときは教室で、一人で集中したいときは廊下の自習スペースや自習室、図書室を使い分けています。自宅でもタブレット端末を使って、分からないところを先生に質問しています。担任の佐藤先生は気さくで話しやすく、学校生活全般について相談しています。

高校2年生|和田 ロイさん

―印象に残っている授業について教えてください。

和田 特別進学クラス独自の探究授業「未来考動塾」です。1学期はホルムズ海峡の問題について取り組みました。新聞やインターネットの報道を比較しながら、関係国の主張を整理し、最後にクラスメートの前で自分の意見を発表しました。中学でも探究の時間はありましたが、社会課題について取り上げる機会が少なかったので、新鮮でした。自分の考えを言葉にして伝える力がついたと思います。

佐藤 他のクラスでも探究の時間を設けていますが、特別進学クラスは一歩踏み込んだ内容で、解釈が難しい問題についても問いを投げかけるようにしています。また、未来考動塾と組み合わせた修学旅行を実施。沖縄の歴史や文化について学び、最終的に小論文の執筆やプレゼンテーションを通して学びを深めます。

こうした活動を通じて、物事を理解するにはさまざまな視点が必要だということに気づき、視野を広げてほしいと思います。

―どんな学校生活を送っていますか?

和田 学校行事の運営と勉強を両立できるように頑張っています。クラブには所属していませんが、身体を動かすことや皆で一つのことに取り組むことが好きなので、体育祭では実行委員を務めながらほぼ全ての種目に出場しました。先に行事運営の予定を立てて、それ以外の時間に勉強をするなど、スケジュールの管理に気をつけています。

学校生活は楽しいです。入学時は校則が厳しい印象があり、少し堅い学校なのかなと思っていました。しかし実際は、先生との距離が近く親しみやすいです。生徒のことを温かく見守ってくれる先生方です。

特別進学クラスには私と同じように併願で入学した生徒もいるので、大学受験にかける思いも強く、合格に向けて支え合う雰囲気があります。休み時間に一緒に勉強に取り組みながらも、成績を競い合う良きライバルもいます。また、男子同士、共通の話題も多く、休み時間は好きなスポーツの話題などで盛り上がっています。

佐藤 欣宏 先生

佐藤 和田さんは行事運営に取り組んでいますが、特別進学クラスには釣り研究部や軽音楽部に所属する生徒もいます。両立に悩んでいる生徒などには、教員が声をかけてフォローするようにしています。また、少人数制のため、特にアットホームな雰囲気があります。受験に対して高い目標を掲げている生徒が集まっているので、授業中も活気があり、皆真剣です。

―和田さんの将来の目標について教えてください。

和田 大学は経済学部を志望しています。日々、さまざまなニュース番組を見るなかで、世の中の流れについて詳しく学びたいと思ったからです。数学が好きなので、将来は金融業界で数字やデータに関わる仕事に携わりたいです。

佐藤 毎日、閉門時間まで残って勉強する和田さんの姿を見ていますが、目標を実現するために勉強に専念していて立派だと思います。その努力が実を結ぶように、引き続きサポートしていきます。

―最後に、受験生やその保護者の方へメッセージをお願いします。

和田 佐藤先生が始業式の日にしてくれた「受験は人生において自身を成長させる数少ないチャンス。ゲームのように捉えて、受験に向かって勉強した苦しい準備期間を自信に変えよう」という話が印象に残っています。勉強は苦しい時もありますが、乗り越えられるように工夫しています。その先に、良い結果がついてくると信じています。

佐藤 受験の時期は、勉強の悩みや目標に届くか不安を感じることもあると思います。特別進学クラスでは教員が生徒一人ひとりをサポートしながら見守っていますが、受験生の皆さんにも支えてくれる人がたくさんいるはずです。周りの人々に頼りながら、志望校合格に向かって最後まで走りきってください。

取材日:2026.9.8